【大仙公園】大阪・堺の歴史が見える百舌鳥古墳群・大仙公園に行こう!【電車旅】
6月22日金曜日、梅雨の間の貴重な晴れ間に大阪府堺市の百舌鳥古墳群・大仙公園へ遊びに行ってきました。
全国的に見てもあまり有名ではないようですが、外国人観光客も訪れるほどの観光スポットになっています。大阪・堺の歴史を知るなら古墳群めぐりが最適!ということでさっそくレポートしていきいます。
百舌鳥駅から徒歩5分
最寄り駅はJR阪和線の百舌鳥(もず)駅。もう一駅ずらして上野芝駅、もしくは三国ヶ丘駅からでも行けますが、徒歩の電車なら百舌鳥駅が一番近いです。
また、バス旅では南海バス田園線の大仙町・堺市博物館前・もず駅前が最寄りになっています。
さらに徒歩5分というのはあくまで目安で、どこを目的地にするかで歩く距離が変わります(公園が超大きい)。
大仙公園内のマップはこんな感じ。写真左側が百舌鳥駅、右側が中央図書館になります。詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
住宅街に古墳
百舌鳥駅を背中にして、3分も歩かないうちに見えてきました。収塚(おさめづか)古墳です。このすぐそばには住宅街があって、なんとも不思議な光景。ただの雑木林っぽいですが、帆立貝形前方後円墳という立派な古墳です。
世界最大の仁徳天皇陵
さらに道路沿いを歩くと、世界最大の古墳仁徳天皇陵古墳の正面が見えてきました。あ、入れないのか…とボーっとしていると、ボランティアのおばちゃんお母さんが古墳群の解説をしてくれました。めちゃくちゃ勉強になる…!
巨大な古墳であることはみなさんご存知かと思いますが、世界三大陵墓のひとつに含まれていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
世界三大陵墓とは、エジプトのクフ王のピラミッド・中国の始皇帝陵・そして日本の仁徳天皇陵です。しかも、全長だけで比較すると仁徳天皇陵が圧倒的な大きさを誇っています。
ちなみに、古墳の広さはディズニーランドと同じくらいなのだとか。大きすぎて実感が湧きません。
古墳と丁寧な解説
さて、ボランティアさんの解説を聞いて少し賢くなった気分になった私は、古墳沿いを少し歩いてみることに。
上の写真は銅亀山(どうがめやま)古墳。円形に見えますが、方墳(ほうふん)という真四角の形をした古墳です。
古墳や遺跡のポイントには、写真のように詳しい解説が設置されています。こうした解説はあまり得意ではないのですが、読み始めるとなかなか面白いです。
仁徳天皇陵の周りを歩くと10以上の古墳が見られるのですが、博物館にも行きたかった(し、暑い)ので今回は大仙公園方面に引き返しました。
写真は公園入口から見える狐山(きつねやま)古墳。こちらは丸い形をした円墳です。どうしても古墳感が伝わりませんが、解説板では上空から撮影した写真も紹介されています。
大仙公園内
狐山古墳から公園に入ると、すぐに見えてくるのが堺市立中央図書館。空が明るすぎて不穏な雰囲気になっていますが、中は大きくて綺麗な施設です。
平日の昼間でも人々でにぎわう児童の森。遊具の周りには木々が植えられているので、30度に近い気温のわりには涼しかったです。遊具は全体的に低い位置で設置されていて、小さいお子様でも遊べそうな印象でした。
児童の森のすぐ近くにある日本庭園。以前天王寺公園の慶沢園で庭園のすばらしさを知った私。
さらに、ウシガエルが鳴いているのも聞こえたのでシャッターチャンスかも!と思い入ってみました。
入場料は200円(小中学生100円)。券売機で発券して、優しいおじさんお父さんに渡して入園!
200円の日本庭園が綺麗すぎた
低画質な写真からでも分かるくらいの綺麗な日本庭園。初夏のこの時期は一面緑ですが、季節によって見られる草木も変わります。秋とかめちゃくちゃ綺麗ですよね、絶対。
この日は日焼けするくらいの天気だったので、スズメも小川で水浴びしていました。濡れた小鳥ってなぜこんなに可愛いのでしょう。
小さな石橋から見た景色。ライトのようなものがありますが、夕方になるとライトアップされるのでしょうか。
庭園は思っていたよりも広いですが、いたるところに休憩所が設けられています。とくに一番奥側にあるこのポイントは、広々としていて豪華な眺めです。
※庭園内は飲食禁止です。風情ある日本庭園の景色を目と耳で楽しみましょう。
大きな池沿いをぐるっと歩くと、小高い丘に続く坂道が見えてきます。坂道は緩やか&上からの景色も綺麗なのでぜひ登ってみてください。
ちなみに、この日は着物姿のカップル(新婚さんかな?)が庭園をバックに写真撮影しておられました。プロのカメラマンさん、ポーズ決めさせるの上手だなあ。
上からの写真を撮って、反対側に下りるとまたまた休憩所が。池が正面になっていてこれまた豪華…!
日本庭園は、やはり晴れの日の来園がおすすめ。池に写る空や木、建物がとても美しいです。
入り口付近まで歩くと、こんな優しいお言葉をかけてもらえました。こちらの呈茶には行きませんでしたが、建物沿いに池の絶景を楽しむことができます。
御屋敷沿いから池を見ていると、カワウを発見!太陽の下で翼を広げて毛づくろい。
さらに、小さな滝の前にはアオサギが佇んでいました。なんて絵になるコラボ…。目視だと滝は少し遠めですが、水の落ちる音が涼し気です。
池の中の岩で休むカモ。めちゃくちゃ近いし、めちゃくちゃ可愛い。風船みたい。
右の青い屋根が先ほどの豪華な休憩所です。左側が小滝で、アオサギもまだいます。
容量の関係で大雑把な景色の紹介になってしまいましたが、この時期は草花よりも緑一色の木々が見どころではないでしょうか。個人的には虫が一番見どころですが。
博物館~茶屋
姿が見られなかったウシガエルに後ろめたさを感じながら庭園を出て、博物館方面に向かいます。
上の写真は博物館に向かう途中にあるいこいの広場。2018年3月に設置された綺麗で多機能なトイレもあって、まさに近隣住民・観光客問わず足を休められる場所になっています。
シロツメクサで埋め尽くされた花壇沿いを歩き、堺市博物館に到着!
博物館に入るまでの道の脇には、かの有名な千利休の像が設置されています。
そして、その向かいには武野紹鷗(たけのじょうおう)の像も。私ははじめて対面したのですが、千利休のお茶づくりにも影響を与えた偉大なる人物なのだそう。
博物館の入館料は、日本庭園と同じく200円です(古墳群を解説するミニシアターは無料)。さらに古墳を上から見たり中に入ったりできるVR体験なるものもあり、そちらは800円。
マスコットキャラクターのサカイタケルくん。ふつうにいそうな名前で親近感湧きまくりです。
博物館内は撮影禁止ゾーンもあったので紹介は控えますが、堺県だった時代をメインに歴史的な展示物が並べられていました。個人的には1メートル以上の火縄銃が印象的。
博物館で歴史の勉強をしたあとは、茶屋庭園の黄梅庵・伸庵へお邪魔しました。入園は無料。
黄梅奄のほうに進むと、ひっそりとそびえ立つ九重の塔が。正式名称は旧浄土寺九重塔。小さいですが、この綺麗で美しい形から重要文化財に指定されているのだそう。
伸庵のほうへぐるっと歩いて行く途中、小さな休憩所がありました。奥ではネコがお昼寝中。
そして、ボランティアさん情報からお目当てにしていた伸奄の茶屋。お菓子つきで300円です。木の香りが漂う涼しい家のなかで、甘い砂糖菓子と苦いお茶をいただきました。
お菓子は、大阪府の鳥モズと堺が誇る前方後円墳がモチーフになっています。久しぶりに飲んだ日本のお茶、とても美味しかったです。
茶屋で一服したあとは、公園沿いから百舌鳥駅に向かいます。その途中で見られる平和塔。中にはいることはできませんが、公園付近からはいつでもこの高い塔が見えます。ナントカセンターだと思っていたことは内緒です。
貴重な古墳群を観光しよう
2018年現在、百舌鳥・古市古墳群は世界文化遺産登録を目指しています。大阪にもひとつくらい世界遺産欲しいです(小声)。
今回レポートしたのは百舌鳥古墳群と大仙公園ですが、徒歩ですべて周ろうと思うと案外時間がかかります。仁徳天皇陵をはじめ、みんなが思っているよりも偉大な古墳群を体感しましょう!