【大阪・天王寺】てんしば~新世界をぐるっと一周!150円で庭園を堪能【電車旅】
6月5日、火曜日。
夕方から雨が降るとのことだったので、朝のうちに家を出て天王寺を目指しました。お目当ては動物園!…のつもりだったのですが、日本庭園を安価で楽しめるという情報を聞きつけ茶臼山・慶沢園へ行き先を変更。
今回は、近年ますます華やかになりつつある天王寺公園から新世界へのブラブラ旅をレポートしていきます!
※容量の関係で画質が悪いですがご了承ください。
天王寺駅からすぐ
各線天王寺駅のほか、近鉄・大阪阿部野橋駅や地下鉄・阿倍野駅が最寄り駅となっています。
上を見上げると倒れてきそうなハルカスに背を向けると、コンビニやカフェに囲まれたてんしばが見えてきます(てんのうじ・しばふの略でしょうか)。
芝生だけ!なイメージですが、少しの時間も子どもが暇せぬよう考えられたコンビニや…
ワンちゃんたちのために設置されたドッグランスペースもあります。
ただ、広くはないので小型犬向きかもしれません。
芝生で転がらないでください。
産直市場「よってって」。少し見えているすいかの文字が気になります。
天王寺動物園のゲート前に広がる芝生。養生中のスペースは立ち入り禁止なので、看板をよく確認しましょう。右側に頭だけ出しているのは通天閣ですね。(雲行きが怪しい)
純日本風な慶沢園
さて、天王寺動物園の誘惑を断ち切って慶沢園(けいたくえん)へ向かいます。
日本庭園と言ってしまってよいのかは分かりませんが、ホームページでは「純日本風な庭園」と称されています。
慶沢園への入場料は150円。わずか150円です。天王寺動物園に3.3回入れるお得感。
入り口から少し進むと、中央の大きな池がお出迎えしてくれます。日本ならではの松の木が、遠目から見ても確認できますね。
ハアザミという、(個人的に)聞きなれないお花が咲いていました。アカンサスとも言うのだそう。
うつむいたまま花を咲かせていました。恥ずかしがり屋さんなのかしら。
屋根付きの休憩所もあります。おばさまたちが談笑していました。
入場料がいるとは言え、こんな豪華なお庭でゆっくりできる場所もそうないですよね。
キジバトの奥さんもお上品です。
各所にある階段は石でできているので、雨の日は滑らないよう注意が必要です。(階段を上り下りしない道もあります)
向こう側に見えるのは大阪市立美術館です。和と洋のコラボレーション、かつ池に映った景色も見ごたえありです。
小さい小さい滝もありました。暗くなるとライトアップされるのでしょうか。
慶沢園とハルカス。なぜか撮りたくなってしまうアングルです。
通路に近い水辺にはハナショウブ(写真)やアヤメなど、数種の花が植えられていました。満開の季節ではないのか、しょぼくれています。
出口付近から撮った慶沢園。砂利が敷き詰められた広い道にベンチが設置されています。お日様が気持ちいい季節に座って庭園を眺める…最高ですね。
赤い橋がかかる茶臼山
慶沢園で和に浸ったあとは、歴史的な言い伝えが残る茶臼山(ちゃうすやま)へ。
こちらは開放されているので、入場料は必要ありません。
池、木々、噴水、そして赤い橋。眼前に広がるのはほぼ緑と赤の二色です。まさか天王寺にこんな場所があるとは…!
茶臼山のことはあまり知られていないようですが、その歴史は大坂冬の陣・夏の陣の時代までさかのぼります。このあたりで徳川や豊臣が甲冑を着て・・・と想像すると、やっぱりここはもっと有名になるべきなのではないでしょうか。
大きな池と緑があるので、都会では見ることが少ないであろう鳥たちの生活風景が観察できました。写真は、池の中へ豪快に体をつけて水浴びするハト。
2羽で仲良く水浴びタイムのスズメ。逆立った毛がなんとも可愛らしいですね。
アオサギもあちこちで見られました。私は家の裏の田んぼでたまに目撃するので馴染み深いですが、都会からやってきたお客様方は驚愕されていました。比較的人になれているのでシャッターチャンスですよ!
いざ、新世界へ
将軍たちが戦った茶臼山をあとにすると、すぐに天王寺動物園・新世界へ向かう道へたどり着きます。ちなみに、後ろを振り向くと大阪市立美術館がデデンと建っています。
長い階段を下りて広い道をずっと歩いて、もう一度階段を下りると天王寺動物園のゲートが見えてきます。入場料は500円(小中学生200円)。ちなみに年間パスポートは2000円です。季節ごとに1回行きましょう。
ゲートをパシャリして振り向くと…
SINSEKAIです。雲で覆われた空も相まって、怪しげな雰囲気になってしまいました。
まるで「どれだけ立体的に見せられるかで勝負が決まる」とでも言うように、大きい店はほとんどこのタコさんみたいな3D看板を掲げています。
かの有名なツーショット。立体というか、もうフグが飛び出しています。
みなさんあまり気付かないようですが、お店の壁にも半身フグがこちらを見つめています。私の味は日本一。
こちらもみなさんあまり知らないようですが、スパワールドは新世界から入ることができます。ほぼ新世界です。世界の温泉は新世界にあります。
突然のスギ薬局。串カツ食べ過ぎて胃がもたれても、お酒飲みすぎて頭が痛くなっても安心。(食べ過ぎ・飲み過ぎにはご注意を)
界隈では有名な地下劇場。ブログ更新できなくなるのが怖くて入れませんでしたが、成人向けでない映画もやっています。券売機には子供料金も一応記載されています。
入り口に戻ってきました。ガチャの館が空っぽです。
右奥に写るレトロゲーセンには、おじさまも若い方も入っておられました。ザ・昭和なゲームが数台設置されており、店のまわりにはガチャガチャも。
入るときは気付きませんでしたが、左側に設置されている看板に地下劇場の上映スケジュールが貼りだされていました。未亡人…団地妻…私には少し早いような気がします。
大きな道沿いには、新世界へ続くジャンジャン横丁なるものがあります。
少し狭いアーケード下では、串カツをはじめとした飲食店(居酒屋)が左右にズラリ。平日のお昼にしては開いているお店が多い印象です。なんなら24時間営業のお店もございます。終電気にしなくてOK。朝から晩まで飲みたい放題です。
いつでもハルカスが目印になってくれます。遠近法で何かが邪魔になって…ということもほとんどないでしょう。
駅へ向かう途中、天王寺動物園の鳥の楽園をのぞき見することができます。この日はコウノトリが巣の上で毛づくろいしていました。
さらに、動物園ではなく道沿いに生える木はサギの住処となっており、否が応でもその姿を目にすることができます。木の枝1本につき1つの巣が作られている…と感じるくらいの多さです。※観賞は自由ですが、フンに気を付けましょう。
さて、コサギとおさらばして数分歩くと、JR天王寺駅が見えてきました(分かりにくい)。ここからはひたすら駅を目指して帰路につきます。
天王寺公園に行こう!
てんしばからの慶沢園、茶臼山、新世界…今回は動物園を省きましたが、それを含めると丸一日天王寺を堪能することができるでしょう。庭園直後に見る新世界とのギャップもぜひ感じていただきたいです。
新世界では時折ディープな一幕を見ることもありますが、新世界なのですから当然です(?)。発展しつつあるてんしば付近には子どもやペットと遊べる広場もあるので、安く、楽しく大阪での旅を満喫しましょう!