池上曽根遺跡公園で弥生の歴史を感じる&鳥・虫たちの画像【電車旅】
6月2日土曜日、昨日の長居公園を上回る晴天のなか、和泉市―泉大津市にまたがる池上曽根遺跡公園へ行ってきました。
国道26号線沿いにある大きな公園なのですが、地元民でも「こんなの知らなかった!」という人も多いのだそう。れっきとした遺跡なのですが、遺跡としての知名度はあまりにも低いようです。
では、そんな池上曽根遺跡公園をレポートしていきます!
JR阪和線「信太山」駅から徒歩7分
最寄り駅は、JR阪和線の信太山(しのだやま)駅。少しへんぴな道を通りますが、26号線が見えてきたらもう安心。
国道沿いから、広い駐車場が見えます。撮影したのは土曜11時くらいですが…2台くらいは停まっていました。入園料は無料。
駐車場の反対側にも入口があります。
遺跡なのに公園って、豪華な感じしませんか?しませんよね、分かります。
ちなみに、信太山駅から池上曽根遺跡公園までのアクセスはこんな感じです。
道によっては車が通れないくらい細いところもありますが、コンデジとカバンをぶら下げた体ならじゅうぶんに通行可。
公園上の神社には…
お上品なハトポッポ。ポカポカ木漏れ日に照らされてウトウトしていました。
大きな大きなクスノキ。トトロはいませんでした。
歴史的大発見!弥生時代の遺跡
公園内はこのように舗装されていて、ぐるっと1周することができます。ご近所のおじさま・おばさまたちがウォーキングやおしゃべりを楽しんでいらっしゃいました。
自転車の練習をする親子の姿も。弥生時代の建物を目の前に、平成30年の歴史が刻まれております。
これが竪穴住居跡。腰に藁をまいた民族が出てきそう。
通常は立ち入り禁止ですが、施設の方に声をかければ見学させてくれるようです。
お腹が減ったら、うどん・ソフトクリームなどの販売も。
小学生くらいの女の子たちが「アイス食べたーい!」と自転車でやってきておりました。彼女らはこの公園が弥生時代の名残であることを知っているのでしょうか。私も実感がわきません。
弥生時代の面影と、うしろにユーポスの看板や電線…なんだか異様な光景ですね。
公園内では、ハクセキレイやムクドリの姿がたくさん見られました。
高い柱の上から仲間に呼びかけるハクセキレイ。
幼いムクドリが丸まっていました。もっふもふ。
大人のムクドリたちはしきりにギャーギャーと鳴いていました。
この写真を撮った直後、周辺にいたムクドリが一斉にバサバサと飛び立っていきます。びっくりするので前兆をください。
そしてこちらが、歴史を塗り替える大発見となった「いずみの高殿」。
床までの高さはなんと4メートルで、それまでの弥生時代へのイメージを大きく覆すきっかけとなりました。
そうです、この公園は意外とすごいのです。私も来てみて初めて知りましたが。
すぐ近くにはこれまた大きな井戸が。
貞子が生まれるもっともっともっと前から、2千年ものあいだ水を沸かせていたことが分かっています。
高殿には、このハシゴを使って…
ではなく、別で設置された階段から上がります。
入り口付近を見上げると、象形文字のような彫刻がありました。細かく復元されていますね。
高殿の中はこんな感じ。
約80畳の広さで、全高約11メートル。
耳を澄ますと、しきりにミシミシと木の音が聞こえてきます。
床はこんな感じです。写真では分かりづらいですが、地面までくっきり見えます。けっこう…というかかなり怖いです。高所恐怖症の方は要注意。
上から見た景色。雲一つない(嘘)青々とした空と地面のあいだに立つと気持ちがいいものです。
行きは気付きませんでしたが、階段も少々ガタガタするので怖いです(今更)。4メートルの高さをなめておりました。
下におりて、だだっぴろい公園から高殿を見た写真です。
雨の日はどうしても遊べないですが、春・秋だとピクニックもできそうです(花火やバーベキューは禁止)。
※夏はかなり熱いと思われるので、熱中症に注意しましょう。
公園の奥では、これまた大きな声で鳴く小鳥の姿が。
メスのモズでしょうか?こんな小さい体からよくあんな声が出ますね…。そりゃあ嫌がられるわけだ。
ちなみに、モズは大阪府の鳥に指定されてます。バードウォッチングでもよく見かける鳥ですね。
虫たちのご紹介
では、せっかく公園に来たので…ということで
恒例の(?)虫写真大量投下に移ります。あまり種類は多くないですが、歴史的建物を守る爬虫類もおりました。
以下、虫大量投下注意
マダラアシナガバエでしょうか。キラキラ輝きながら葉の上をちょこちょこ歩いていました。
草むらをパサパサと素早く飛ぶ蛾。目と鼻が飛び出ています
カマキリの子ども。カマを使う練習をしていました。がんばれ。
葉の裏でじっと何かを考えているキムネクマバチ(クマバチ)。
集団行動を乱さないクリオオアブラムシ。
ケヤキの葉にとまるニレハムシ。顔が愛くるしい。
ピントが合わなかったテングチョウ。
うぅ…なぜか鳥肌が立ってしまうチャドクガの幼虫。パリパリ美味しそうな音を響かせて葉を食らっていました。毒があるので注意しましょう。
ツンととんがった顔が特徴的なキマダラカメムシ。けっこう大きいです。
葉にペタッとくっつくモトキメンコガ(モトキモグリガ)。
「ほら見て!がんばってくっついてるよ!」な感じですね。ナデナデしたい。
おっと…?なにやら怪しい影が…。
ハエの交尾でした。真昼間からお元気でよろしい。
何枚もパシャパシャ撮っていたら、2匹揃って逃げてしまいました。失礼しました。
高殿への階段を上ったあと、入口から上を見上げるとヤモリの姿が。
こうしてひっそりぺったり張り付いて、弥生からの歴史を守っているのでしょうか。
ツルツルテカテカのボディを見せびらかせるヨコヅナサシガメ。
「カメムシだ!」との声をよく聞きますが、少し違いますね。こっちのほうがシュッとしています(曖昧)。
名前の分からないクモ。地面をサササッと移動していました。追いかけて見つけるの大変だったので褒めてください。
最後をクモで締めるという大胆な終わり方になってしまいましたが、
弥生時代の技術が残る「池上曽根遺跡公園」へぜひ行ってみましょう。そして4メートルの高床式住居とミシミシを体感しましょう。
今回使用したカメラはこちら↓